2022/08/29 18:17
田谷商店は、30代転勤族妻による奈良県生まれの地域商社です。
当店が目指すゴールの一つは自らが転勤族として移り住んだ土地の伝統産業がV字回復することです。
第一弾は、「吉野葛」です。
その土地で代々受け継がれてきた伝統産業には、先人たちが試行錯誤の末にたどり着いた、沢山の知恵と優しさが詰まっています。安価な外国産の流入、従事者の高齢化等取り巻く環境は厳しいですが、地域商社として、これまで伝統産業と接点がなかった新たな層を取り込み、その知恵と優しさのバトンを次世代へつなぎます。
また、もう一つのゴールは仕事、家事、出産、育児…公私共に社会を支える大人の女性たちの心休まるひと時をつくることです。商品を通じて、ひとりの時間、家族や仲間たちとの時間が心休まるものになるよう、新たな商品の企画・販売に努めます。
移り住む先々で出会う伝統産業の強みを活かし、大人の女性たちに寄り添う商品を令和へ、世界へ発信してまいります。
<事業概要>
事業者名 (屋号) | 田谷商店 |
創業 | 2022年2月 |
所在地 | 千葉県長生郡一宮町一宮 |
代表 | 田谷 優子 |
従業員 | なし |
受賞歴 | 2022年3月8日 南都銀行ビジネスプラン事業化支援プロジェクト 「第8回<ナント>サクセスロード」にて優秀賞受賞 |
<事業内容>
・商品企画事業
地域の伝統産業の強みを活かしたオリジナル商品の企画を行います。
大人の女性たちのニーズを踏まえた企画を立案し、地域企業の皆様と共に新たな商品を開発します。
・小売・卸売事業
自社ECサイトでの直接販売を中心とした小売事業に取り組んでいます。
他にも、ホテル・飲食店・小売店等への卸売事業も行うことで、伝統産業と顧客の接点拡大に努めます。
・地域プロモーション事業
その土地で栄えた産業の背景を歴史や地理的条件と共に伝えていきます。
知らない場所から、訪れたくなる場所への昇華を目指します。
HISTORY
<代表 田谷優子(たやゆうこ)>
1988年千葉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、2011年にNTT東日本へ入社。法人営業業務を7年間遂行したのち、入社8年目~10年目で新規事業の立案業務に従事。配偶者の奈良への転勤を機に2021年にNTT東日本を退職し、2022年2月田谷商店を創業。
<創業を志した背景>
1.「田谷商店」への想い
1988年文房具屋「田谷商店」の孫として誕生した私は、経営者の祖父が大好きな超おじいちゃん子に育ちました。大手スーパーやインターネットでいつでも文房具が手に入る世の中になったことに加え、祖父の癌が見つかり文房具屋「田谷商店」は2009年廃業。大手企業への就職を選んだ私でしたが、いつか自分の手で「田谷商店」を再建したいと考えていました。
2.「地方創生」への想い
会社員時代、秋田地方創生プロジェクトのプロジェクトリーダーを経験しました。その中で、いぶりがっこ等名産品はある一方で、年々生産量が減少している現状を知りました。大都市圏や海外の人たちが「知らない」という理由で衰退していくことは避けたいという思いはあったものの、当時の私は結局何もできず、不甲斐ない、悔しい思いをしました。その頃から、いつか自分で「田谷商店」を立ち上げるときは、伝統産業のV字回復に貢献できる取組がしたいと考えるようになりました。
3.「同世代女性たち」への想い
30歳を超えると、中堅社員としてリーダー的立場での仕事が多くなり、責任のある仕事が増えました。私自身は仕事のほかに炊事・洗濯・掃除、子どもがいる友人たちはそれに育児が加わり、20代にはなかった、常に何かに追われている忙しさを初めて経験しました。自分のことは二の次になりがちな同世代女性たちが、ホッと一息つけるような商品を生み出したいという気持ちが、自分の中に生まれました。